こんなロボコンステージ見たことない!大人の本気のコーサク炸裂〜「VIVITA ROBOCON with CO-SAKU谷 2022」プロジェクトレポート②

コーサク室が開催するVIVITA ROBOCONプロジェクトは、ロボコンステージ製作のパートナーを外部から迎えています。今年のパートナーは、空間創造企業の株式会社船場さん(詳しくはこちらの記事をご覧ください)。10月9日(日)にコーサク室で最終製作、完成してお披露目&試走をしました。その様子をご紹介します。

ステージの基礎も装飾も、端材やサンプル材を活用

今回のステージは、ステージのフレームには木材の端材を、装飾には内装材の端材やサンプルを活用しています。それらの端材は、船場さんをはじめ、日頃からコーサク室を応援くださるパートナーの皆さまのご協力をいただいています。ステージ全体のフレーム部分に使っている厚めのしっかりした木材は、株式会社テイ製作所さんからご提供いただきました。このフレームがカチッとステージを形成し、ボールの飛び出しを防ぎます。ありがとうございます!

●株式会社テイ製作所  https://www.teiseisaku.co.jp/
テイ製作所さんは、木材の端材などリ・コーサク素材のご提供を通じて、コーサク室を応援くださっています。抜型製造の技術を活かし、新たな加工にも挑戦されています。先日は、コーサク室スタッフが工場見学にお伺いし、超巨大なCO2レーザー加工機を見せていただいて大興奮! 超厚手の合板カットや繊細な模様の加工も得意とされています。

初登場のギミックに注目!

今大会で初登場するギミックの一つが、9ミリ厚のベニヤを重ねて作った「階段」です。わずか9ミリ、されど9ミリ。基本ロボで試してみたら、せいぜい3段程度しか昇れません。これは、みんな苦戦しそうです。

不思議な仕切りがされているスペースは、実はゴールエリアです。今回のステージのコンセプトは「都市鉱山」。ボールを、都市鉱山にある資源に見立て、資源を分別回収、つまりボールを色別にゴールへ運ばなくてはなりません。ここはもしや加点ポイントかも?そのゴールエリアに貼る壁紙選びも、楽しい作業です。

大人の本気のコーサクに魅せられて

ステージの仕上げ製作をしたこの日のコーサク室は、まさに「工作室」でした。テーブルの上には、カッター、ハサミ、ボンド、グルーガンなどの工作道具と資材が散らばっています。「キリはありますか?」「こちらのカッターが切りやすいですよ」など、工作会話が飛び交います。この日、製作をしてくださった船場の皆さん、お仕事ではこんな工作はされないそうで、びっくり(考えてみれば当然ですね・・・)。

空間創造のプロフェッショナルの皆さん、デザインや細部の小さな作り込みにまで丁寧にこだわり、まったく妥協ナシ。ステージの中に置かれるコーサク室や東京都市大の建物は、絶妙に特徴をとらえて制作されており、説明されなくてもひと目見た学生さんが「あ、七号館の建物ね」とわかってしまうほど。コーサク室は、赤い屋根の入り口にご注目くださいね。

ステージの中央に流れる玉川、周囲の緑地など、カーペットを敷き詰めて表現します。配置図面があるわけではなく、パズルのように並べながら、組み合わせを考えているようす。すごい・・・。

完成したステージは、11月のロボコン大会まではコーサク室にあります。記事内でご紹介していないギミックもまだまだあって、必見です。ぜひ、本物を見にいらしてください。そして、大会当日には、会場となる東京都市大学世田谷キャンパスへ! ライブ配信も予定しています。応援をよろしくお願いします!

混沌を楽しめるコーサク室へ

ステージ製作の傍らでは、ロボット製作がすすみます。この日、コーサク室では、小学生から大人まで自分の作品をつくりながら、教え合い、さまざまなCO-Creationの姿がありました。

この風景を眺めていたら、4年前、コーサク室ができるきっかけとなった初めてのVIVITA ROBOCONのプロジェクトを思い出しました。机の上は工具や部品でいっぱい、小学生も中学生もお母さんも混じり合いロボを製作しているシーンはものすごくぐちゃぐちゃで、混沌が漂います。この混沌をなぜだか居心地よく感じてしまったのが、コーサク室の始まりと言えるでしょう。

今年も、この混沌を楽しませてくれるVIVITA ROBOCONと、子どもたち、学生たち、サポーターたち、そして多くのパートナーの皆さまへ感謝の気持ちを胸に、11月6日のロボコン大会当日まで、準備を進めていきます。ロボコンまで、ラストスパート!

▲4年前、2019年のVIVITA ROBOCONプロジェクトの様子。この混沌からの学びが、私たちの原点です。