ロボコンステージに世田谷のまちが出現! 空間創造企業・株式会社船場と協力し、端材等を活用したロボコンステージを製作するイベント開催

ものづくりスペース「シモキタFABコーサク室」を運営する一般社団法人CO-SAKU谷は、ロボット製作&ロボットコンテスト(以下「ロボコン」)出場を目指すプロジェクト「VIVITA ROBOCON with CO-SAKU谷 2022」のファイナルとなるロボコンのステージを、空間創造企業である株式会社船場(本社:東京都港区、代表取締役 八嶋大輔、以下「船場」)をパートナーに迎え、東京都市大学工学部の学生、小学生から大人まで世代を超えたプロジェクト参加者、そして世田谷のまちの人たちと共創いたします。
来る10月9日(日)、シモキタFABコーサク室にてステージ仕上げ製作、まち並みづくりの製作、そしてロボット試走のイベントを開催いたします。

ステージコンセプトは「都市鉱山」。さまざまな内装材の端材やサンプルを活用

船場が打ち出したステージのコンセプトは「都市鉱山〜まちの中の資源を発掘しよう」。「都市鉱山」とは、都市でごみとして大量に廃棄される工業製品などの中に存在する有用な資源を鉱山に見立てたものです。日本は天然鉱石のような資源は少ない国ですが、都市鉱山は世界有数と言われています。船場は、空間創造企業ならではの視点を活かし、ステージ全体を世田谷のまちに、ロボットが取るボールを資源に見立て、さまざまな内装材の端材やサンプルを、ステージ製作に活用します。

▲感触や色、厚さなど素材の特徴を活かしながらステージデザインやギミックのアイデアを出し合ってきました

ステージを「世田谷のまち」に、ボールを「資源」に見立てて

世田谷は地域によってさまざまな表情があります。閑静な住宅街、個性豊かな活気ある商店街、開発が進み高層マンションが立ち並ぶ地域、緑や畑が広がる地域も。ロボコンステージ全体を世田谷のまちに見立て、緑地や玉川、東京都市大学世田谷キャンパス、タワービル、シモキタFABコーサク室などをモチーフに、約2m四方のステージに船場による空間デザインが拡がります。

ロボコンのルールは、ステージ内にあるボールを、ロボットを操縦することにより集めてゴールエリアに持っていくこと。このボールは「資源」を示します。それぞれのモチーフは、そのまま、ロボットがボールをとる仕掛け(ギミック)となります。玉川の流れの先、高いタワーの上、コーサク室や東京都市大世田谷キャンパスの中にもボールが置かれ、競技者は知恵と技術を駆使してボールを取ることになります。さらには、ゴールエリアはボールのカラーごとに回収エリアが分けられ、競技者は資源(ボール)をきちんと分別してゴールに入れなくてはなりません。

このステージは、ロボット製作&ロボコンというコンテンツに留まらず、まちづくりや資源の活用など社会課題への関心を喚起する機会となります。人や地域や自然環境に対して思いやりの視点をもち空間創造を行なう船場のメッセージが溢れるグッドエシカルなステージデザインです。

■株式会社船場について(https://www.semba1008.co.jp/)
空間創造における調査・分析、コンセプトメイキング、企画・コンサルティング、デザイン・設計、制作・施工、デジタル技術を生かした空間演出、メンテナンスならびに施設運営。大型商業施設や飲食店といった商空間から、オフィス、教育、ヘルスケア、ホテル、余暇施設など幅広い分野において、国内および海外7拠点で事業を展開。2021年よりエシカル活動に力を入れ、人や地域や自然環境に対して思いやりの視点を持ち、空間創造における全てのデザインプロセスを「Re-think」することから始めるSemba Ethical Design Thinkingを推進。2022年から「未来にやさしい空間を」を企業のミッションに掲げています。

思い思いの家を建てよう! ステージ周囲のまち並みをみんなでコーサク

まちは、ロボコンステージ内だけではありません。ステージの外側には、まちの人たちが暮らす家々が立ち並ぶまち並みを創ります。家の基本素材となるのは、牛乳パック。自分の家をリサイクル素材を使って工作し、世田谷のまちに見立てたステージの周囲に建てます。内装材の端材やサンプルを工作材料にすることから、建築や空間創造に興味をもつ人がいるかもしれません。まちづくりのことや、素材とリサイクルのしくみが気になる人もいるでしょう。ロボコンを共に応援し、次は自分でロボットを作りたい、という人が出てきてくれたならとても嬉しいことです。
 このまち並みづくりは、プロジェクト参加者のみならず、広く募集します。多くの人たちの想いあふれる家をたくさん並べ、世田谷のまちに見立てたステージを完成させたいと考えています。

▲個性豊かな家が生まれそうです

「モノ」や「人」との関わりを再考し、経験共有と機会創造の連鎖を生み出す

CO-SAKU谷がロボット製作&ロボコンプロジェクトを開催するのは、今年で3回目です。終息が見えないコロナ禍、ロシアによるウクライナ侵攻、世界的な部材不足、円安による価格高騰など、私たちを取り巻く環境は大きく変わっています。素材や部品を安価でいつでも購入できる、皆が好きな時に集まってものづくりを楽しむといったことが、当たり前ではなくなりました。この環境変化に対し私たちは「モノ」や「人」との関わりのあり方を再考し、試行錯誤しながら、課題に取り組んでいます。

「モノ」との関わりについては、「代替になるものはないか、自分たちで作れないか、再利用できないか」を常に考え、リサイクル素材を活用し新たな価値をもつプロダクトの開発と活用提案を行なう「リ・コーサク」活動を展開しています。
また「人」との関わりについては、プロジェクトのコンテンツをワンテーマに限定せず、関連するコンテンツテーマを同時に展開、関わる機会を増やしています。一過性に人を多く集めるのではなく、機会と主体者を増やし、学びと経験を連鎖させていく活動を展開していきます。
今回の「VIVITA ROBOCON with CO-SAKU谷 2022」においては、プロジェクトのファイナルイベントであるロボコン大会の主催には東京都市大学工学部の学生団体「機親会」を、そしてロボコンステージ製作のパートナーに船場を迎えたことで、ロボット製作以外のコンテンツが生まれ、様々な人たちのプロジェクトへの関わりが増え、新たな学びや経験が拡がっています。

私たちはこのような活動を通じ、以下の3つを目指して参ります。

・多様な方々や企業等のパートナーの皆さまと共に、学びと経験を共有する継続的な機会創造
・地域に「つくる・働く・学ぶ・遊ぶ」を地続きにしたものづくりコミュニティの醸成
・学校や習い事教室、コワーキングや職場とは異なる、いわばセミパブリックな学びの環境づくり

■「リ・コーサク」活動とは
「リ・コーサク」とは、端材や廃材、サンプルなどの素材を活かしたものづくりと、そこから生まれたプロダクトを活かす活動です。環境や資源の社会課題に対し、ものづくりスペースを運営するCO-SAKU谷ができることは何かを考え、スタートしました。新たな付加価値を提案するプロダクトの製作にこだわり、使い方、活用のしかたも提案しています。内装材の端材から展示什器を製作、アパレル小物のリサイクル素材をハンドメイドアクセサリーのパーツに活用、木材やアクリルの端材からは、エアホッケー台やガチャガチャマシンなどの遊具を製作しました。
船場は本活動にご賛同くださり、内装材の端材やサンプル提供等のご協力をいただいています。

▲リ・コーサク活動から生まれた作品。下北沢のまちのイベントでも試用しいろいろな要望をいただいています

■VIVITA ROBOCONとは(https://robocon.vivita.club/)
VIVIWARE株式会社が開発するプロトタイピングツール「VIVIWARE Cell」を使ったロボット製作&コンテストです。設計・組み立て・プログラミングに総合的に取り組むロボット製作と、小学生から大学生、大人まで年齢を問わず経験と学びをシェアしながら自分でゴール設定をしてロボコンをめざすプロセスの自由度が、このVIVITA ROBOCONの特徴です。ルールはとてもシンプルで、「フィールドに散らばったオブジェクトを集める」のみですが、求められる技術はとても多彩です。競技者は様々な困難に技術とアイデアで立ち向かいます。

イベント概要

・イベント名:「ロボコンステージに世田谷のまちが出現! 端材やサンプルを活用してロボコンステージを “リ・コーサク”しよう」
・開催日:2022年10月9日(日) 10:00〜16:30
・開催場所:シモキタFABコーサク室 東京都世田谷区北沢2-3-3 第二友和ビル2F
・主催:一般社団法人CO-SAKU谷
・協力:株式会社船場 東京都市大学工学部機親会 VIVIWARE株式会社 

・イベント内容:
<第一部>10:00-12:00
ロボコン大会用のステージ製作の仕上げ作業、ロボット試走
参加対象:プロジェクト参加者のみ(一般の方はご参加いただけません)

<第二部>①13:00-14:30 ②15:00-16:30   ※10月16日(日)に、同内容で追加開催あり
・ステージの周囲を飾る家の工作(牛乳パックとリサイクル素材を活用し製作)
・ロボットの試走体験
参加対象:小学1年生〜大人まで(お子さんは保護者同伴でご参加ください)
参加費用:1,650円/一人(親子参加の場合、お子さんお一人まで一人分料金でご参加いただけます)
参加定員:①および②の各回4名程度(事前ご予約制)

▼第二部のお申し込みはこちらから(Peatixページ)

※ここで製作されたステージは、11月6日(日)に開催されるロボコン大会「VIVITA ROBOCON with CO-SAKU谷2022 in 第97回東京都市大学世田谷祭 〜世田谷JOY!NTチャレンジ!〜」の本番ステージとなります。
※第二部のご参加には、洗った牛乳パック(1リットルでも500ミリリットルでも、組み合わせても可)を分解せずにご持参ください。飾り付け工作に使うリサイクル素材やボンド、ハサミなどの道具はコーサク室にご用意していますが、お好きなものや使い慣れたハサミやカッターなどをお持ちいただいても結構です。
※第二部の内容は、10月16日(日)に追加開催を予定しています。Peatixからお申込みいただけます
※製作いただいた家は、イベント終了後の返却はいたしません。あらかじめご了承ください。イベントでの展示をせず製作当日にお持ち帰りをご要望の方は、どうぞお持ち帰りいただき、ご自宅に飾っていただけると嬉しいです。ご要望の方は、スタッフへお申し付けください。

「VIVITA ROBOCON with CO-SAKU谷2022」ロボコン大会概要

・イベント名:「VIVITA ROBOCON with CO-SAKU谷2022 in 第97回東京都市大学世田谷祭 〜世田谷JOY!NTチャレンジ!〜」
・開催日:2022年11月6日(日)
・開催場所:東京都市大学世田谷キャンパス 東京都世田谷区玉堤1-28-1
・主催:東京都市大学機親会
・共催:一般社団法人CO-SAKU谷
・協力:株式会社船場 VIVIWARE株式会社
・イベント内容:プロトタイピングツール「VIVIWARE Cell」をロボットの駆動装置として使うロボットコンテスト「VIVITA ROBOCON」の開催。東京都市大学の学生およびシモキタFABコーサク室でロボット製作を行なった子どもたち、大人たちが参加予定。こちらの記事もご参照ください。