一般社団法人CO-SAKU谷 シモキタFABコーサク室は、学校法人自由学園(東京都東久留米市)の「超本格高校生インターンプログラム『飛び級社会人』」に協力しています。10月末にスタートし、3人の高校生が週に一度、コーサク室に来てくれています。
いつもはマイペースに運営しているコーサク室ですが、今は11月23-24日に開催する「シモキタロボフェス2024」の準備で大忙し。インターンの高校生たちもこのイベントの企画・運営に参画し、PR用Youtubu撮影やロボット製作に活躍してくれています。早くもインターン3回目となった11月6日(水)は、「シモキタフォボフェス2024」主催・しもきた商店街振興組合の理事長・長沼さんとお話しながら、下北沢のまちを散策することにしました。
下北沢のまちへGO!
長沼さんにご挨拶し、互いに自己紹介してから、まちなかへ繰り出します。スタート時に、少しまちの背景を話してくださっている様子です。
コーサク室は、下北沢に6つある商店街のうち、下北沢南口商店街振興組合に所属しています。南口は、古着屋さんや飲食店がぎっしり並ぶ通りです。車が通れる道路ではあるのですが、週末ともなれば歩行者が多くて車が肩身狭くなるほど。そんな会話をしながら、南口商店街を歩きます。
途中で、南口商店街振興組合の副理事長・熊崎さんにバッタリ。「こんどシモキタロボフェスのイベントをするコーサク室の人だよ。そこに高校生がインターンで来ているんで、案内しているんですよ」と長沼さんが説明してくださると、熊崎さんは「ああ、ロボットのやつね!聞いてるよ!よろしくね!」と。嬉しい!頑張ります!
南口商店街を抜けて下北沢の駅へ。京王井の頭線の高架橋下には新しい商業施設「ミカン下北」があります。ショッピングビルというより、通りとつながっているようなつくりになっています。
ここで、南口商店街振興組合の理事長・白川さんも駆けつけてくださいました。駅前は、駅前広場の整備工事がスタートしています。皆が下を向いて見ているのは、舗装ブロック。寄付をされた皆さんのお名前が刻まれています。
駅前を抜けて、シモキタロボフェス2024の開催会場「みんなの休憩スペース」へ。
このエリアは古着屋さんやカフェが立ち並び、週末はかなり多くの人で賑わいます。会場は、そのエリアの一角。道ゆく人も、もちろん出入りできます。たくさんの人にお立ち寄りいただきたいです!
ぐるっと一周して、コーサク室方面へ戻ります。途中、美味しそうなカフェを見つけて、ニコニコしている姿も印象的でした。
まちづくりとは? 「まちの工作室」とは?
下北沢のまちの様相は再開発によりどんどん変わっていますが、古着屋や飲食店、劇場やライブハウスなどがひしめき多様なカルチャーが入り混じり、雑多な賑わいに不思議な居心地の良さがあるのは、このまちならではのように思います。
コーサク室が下北沢にオープンしたのは、2021年6月。その時にはすでに小田急小田原線の線路は地下化されていました。オープン前、コーサク室は下北線路街の中の物件に応募したりもしました(noteに懐かしい記事があります・・・)
コーサク室は当初から「まちの工作室」というキャッチコピーをつけていました。名前には「シモキタ」という地域名を冠しています。はて、「まちの工作室」とは何なのか? 住所が下北沢にあって施設がそこに存在しているだけ、では「まちの工作室」ではないでしょうね。
地域の人が気軽に出入りし、ものづくりの相談に乗り、賑わうコミュニティができている。当初はそんなイメージを持っていました。けれどコロナ禍期間があったり、さらには裾野が広いものづくりにおいて、多様な相談に乗るのは簡単なことではありません。
地域の中で、コーサク室はどんな価値を提供できるのか。
この問いの答えは、まだわかりません。
一つ確かなのは、今取り組んでいる「シモキタロボフェス2024」は、下北沢をはじめ、世田谷地域の多様な領域の皆様が支援・協力くださり、準備が進んでいるということ。コーサク室のルーツとも言えるロボットコンテンツに地域の人たちが関心を持ってくださり、下北沢のまちのど真ん中で、私たちが経験してきたロボットコンテンツの楽しさを伝える機会をいただいている、ということ。
私たちのロボットコンテンツは、商店街に大きな経済効果をもたらしたり、多くの観客動員ができるわけではありません。それでも今回のイベントにご支援くださる方々は、「続けていくんだよ、続けないと意味がないよ」と、必ずおっしゃいます。その背景には、地域の子どもたちのために、まちの未来につながるようにという思いがあることを強く感じます。
コーサク室がこれまで取り組んできたどの活動よりも重責を感じているというのが、正直なところです。でも同時に、「地域の皆さんが共にいる、大丈夫」という不思議な安心感も抱いています。コーサク室4年目にして、ようやく、下北沢のまちの一員になれてきたのかな、と最近は思うようになりました。
誰しも、どこかの地域で生活し、仕事し、学び、子育てをして、生きているんですよね。そこに、自分なりの貢献を考え小さくても行動してみる、その連鎖が起きていくと、まちと人の未来は変わっていく。再開発に揺れながらも、皆がまちの魅力を守り、未来に向かって行動する下北沢の人たちを見ていると、そんなことを感じます。
インターンの高校生たちにとって下北沢は、このインターンの機会がなければ、あまり縁がない地域だったかもしれません。長沼さんとお話をしながら下北沢を歩いた時間をきっかけにこのまちに関心をもち、「まちの工作室」とは何なのか、一緒に考えてくれると嬉しいです。
さてさて、インターン高校生の皆さん、今週もコーサク室でお会いしましょう!
▼これまでのインターンの様子は、コーサク通信の記事でご覧いただけます