糸紡ぎ研究、はじめました

コーサク室で「糸紡ぎ研究」はじめました。

きっかけは、見学に立ち寄ってくださったお客様からの「ここで、糸紡ぎできますか?」の一言でした。コーサク室で糸紡ぎ機を作ってみたいな、と思っていたこともあり、「前向きに検討します!できたらご一緒しましょう!」と元気にお返事しましたが、なにぶん、やったことはありません。そこで、事前に、糸紡ぎがお好きでご自身でいろいろトライされているmomokoさんにご相談しました。
スピンドルの使い方などいろいろと教えていただきながら、「糸紡ぎって、やったことない状態で言葉で説明してもわからないと思うんです。毎日10分でもいいので続けていくと、わかってくることたくさんあるように思います」とmomokoさん。
そこで、頭の中でイメージするだけでなく、自分の手で、羊毛に触れ、スピンドルで紡ぐ感覚を経験してみることにしました。

長い歴史に思いを馳せながら、毎日10分

やってみました。毎日少しずつ。

導き糸を作って、1mくらい紡ぐことができて、やった!と思ったら切れちゃったり。スピンドルをくるくる回しながら、よられていく糸を引っ張る力の入れ方など、なかなか感覚を掴めません。くじけるけれど、10分なので、翌日またやってみよう、と思えます。(写真が撮れないのが無念・・・)

なんとなく気になって、糸紡ぎの歴史も少し調べてみました。ちょこっと検索すればたくさん情報は出てきますので詳しくはそちらにお任せですが、驚いたのは、岡山県古代吉備文化財センターさんの記事。弥生時代の遺跡から発掘されたスピンドルの形。何も、今と変わっていません。スピンドル、つまり糸の原料にヨリをかけて紡ぐ道具を「紡錘(つむ)」といい、軸の部分の「紡茎」(ぼうけい)とはずみ車の「紡錘車」(ぼうすいしゃ)で構成されます。紡錘車の大きさや重さ、形にはばらつきがあり、使う繊維によって使い分けしていたようです。

それなら、紡ぐ人がはずみ車部分を変えて工夫できるようなコーサク室オリジナルスピンドルを作ってみようかなと、楽しみが増えました。紡いでいて、スピンドルの先端が滑るので、スピンドルホルダーも作ってみます。momokoさんに教えていただきながら、糸紡ぎ機も製作しています。

6月29日(木)「糸紡ぎ体験会」開催します

一人で毎日少しずつ紡いでいますが、やはり、仲間が欲しいなあと思います。体験で紡いだことがある人の中にも、やりたいなあと思ってはいても、なかなか続けられない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか? 一人で、時折、誰かと一緒に。紡いだ糸で何をしようかな、ということも考えながら。
そこで、「糸紡ぎ体験会」を開催することにしました。
プロの講師がいるわけではありません。スピンドルの糸紡ぎは、古くから生活の中で為されてきたこと。お互いに、見よう見まねで体験してみましょう。何より、「紡ぐ」という豊かな時間をシェアしましょう。
体験会には、私に教えてくださったmomokoさんも、ゲストで来てくださることになりました。
オリジナルのスピンドルとスピンドルホルダー、そして初めての人でも紡ぎやすいロムニースライバーの羊毛をご用意します。よかったら、どうぞご一緒に。
そしてスピンドルで紡げるようになり、もっと紡ぎたいと思ったら、次はMy糸紡ぎ機を一緒に作りましょう。

「糸紡ぎ体験会」開催概要

・日時:6月29日(木) 13:30-15:30
・参加費:¥3,500(材料費含む/当日支払い)
・対象:糸紡ぎほぼ初心者の方3〜5名程度
・主な内容:
(1)糸紡ぎへの関心や動機、経験などを雑談
(2)オリジナル糸紡ぎ機の試運転(今回は使いません)
(3)オリジナルスピンドルを作る、選ぶ
(4)スピンドルで糸を紡ぐ
(5)糸紡ぎの感想など雑談
※紡ぐための羊毛は、ロムニースライバーをご用意しています。手ぶらでお越しいただけます。

●ゲストのご紹介:momokoさん
自分で作りたい人のための相談屋さん。ぼんやーりした欲しいモノ・コトをラフスケッチにすること、手元にあるものを使って形にする方法を一緒に考えます。元教材編集者で学びの場づくりが本業。Illustrator/Indesign/Tinkercad/レーザーカッター/3Dプリンター/

体験会のお申込み

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