5/26(日)伝統工芸茶話会を初開催。注染、型紙、鼈甲加工の魅力に触れ、職人と語らう。型彫りミニワークショップつき!

シモキタFABコーサク室は、東京の伝統的な和文化を国内外に発信しているTokyo Heritage Partners、および葛飾区の伝統職人の方々と共に、江戸から伝わる伝統工芸の魅力に触れ、職人と語らう場「伝統工芸茶話会」を開催いたします。
※都合により、開催日程を当初の4月21日(日)から5月26日(日)に変更いたしました。

長い年月をかけて引き継がれ磨かれてきた技術と経験、伝統工芸品の魅力を、職人の方々の生きた言葉を通じて知り、体験し、伝えたい。そして伝統的なものづくりとデジタルファブリケーションなどの新しいものづくり、それぞれを楽しむ人とコトの交錯を生み出す場となり、皆さまと共に、伝統に新しい風を吹き込むコーサク(CO-Creation)に挑戦していきたいと思います。ご期待ください!

【開催概要】伝統工芸茶話会
・日時:5月26日(日) 14:00-16:00
・内容:染色の型彫職人と鼈甲(べっこう)職人を招いた談話と型彫りのミニワークショップ
・お招きする伝統工芸士:松井喜深子氏(松井形紙店/葛飾区伝統工芸士)、山川金作氏(鼈甲職人/葛飾区伝統工芸士)
・参加費用:2,200円/一人(ミニワークショップ参加費込。当日、現金支払い)
・参加対象:小学1年生以上〜大人(小学生のお子さんは、保護者同伴でお越しください)
・主催:Tokyo Heritage Partners

初開催となる5月26日(日)は、二つのテーマで伝統工芸の奥深さに迫ります。ひとつは、手ぬぐいや浴衣の美しさを彩る「染色」に焦点を当て、染色用の型を彫る型彫職人からその技術についてご紹介いただきます。 もうひとつは、鼈甲加工の魅力に迫り、鼈甲職人がその技術と魅力を余すことなく語り尽くします。

注染と型紙

日本の染色技術は多様であり、その一つである「型染め」は着物の小紋や、手ぬぐい、浴衣などに使われ、 独特の美しさを生み出します。特に、手ぬぐいや浴衣を彩る「注染」という技法は、型紙を用いて染料を刷り込むことで、繊細な模様や美しい色彩を実現します。この貴重な技術の秘密に迫るために、染めの工程や型彫の技術に精通する松井形紙店の松井喜深子氏(葛飾区伝統工芸士)をお迎えします。

右下の写真は、ガラスの角皿。通常は「染めの用具」として私たちの目に触れることのない伊勢形紙を、「暮らしの道具」という新しい形で再構築した、松井氏の新しい挑戦。松井形紙店のサイトからご購入いただけます。

松井 喜深子氏(松井形紙店/葛飾区伝統工芸士)

松井形紙店の四代目として、伝統的な伊勢形紙を大切に受け継ぐ松井喜深子氏。先代を早くに失いながらも、独力で形紙の技術を磨き上げ、今日の地位を築きました。父から受け継いだ教え、「仕事にほれろ」という言葉を胸に、日々精進しています。
松井喜深子氏は、伝統工芸の次代を担うべく、伊勢形紙の伝統と革新を両立させる努力を惜しまず、地域の伝統工芸の発展に貢献しています。女性として初めて葛飾区の伝統工芸士に認定された彼女の存在は、伝統工芸の世界に新たな風を吹き込んでいます。

・経歴:昭和39年、葛飾区立石に生まれる。都立高校卒業後、早川図案社で浴衣や手拭いの図案を学び、その後父のもとで形紙の修行を始め、現在に至る。
・連絡先:工房 松井形紙店
・認定・役職:葛飾区伝統工芸士

鼈甲のおもしろさ

鼈甲とは、海亀の甲羅の加工品であり、その美しさと軽さから、江戸時代より高級品として愛されてきました。眼鏡のフレームや櫛、かんざし、帯留め、ブローチ、ボタンなどに用いられ、その独特の模様は現代でも多くの人々を魅了しています。この魅力ある素材について、鼈甲職人の山川金作氏(葛飾区伝統工芸士)がその独自の工程や魅力についてご紹介いたします。

徹底的に磨き上げられた山川さんの作品の曲面は、プラスチックのレプリカとは比べようもないほど、何重にも艶が重なっていて美しい。

山川金作氏(鼈甲職人/葛飾区伝統工芸士)

山川金作氏は、新潟県生まれの鼈甲職人です。若き日は地方を転々とし、東京での仕事を志すきっかけを得ました。その後、葛飾区の鼈甲工房で修業し、独立への道を歩み始めました。人柄の温かさと確かな技術により、多くの仲間や顧客から信頼されています。山川氏の作品は、丁寧に仕上げられた鼈甲の曲面美と繊細な彫刻で知られています。その作品に込められた思いや技術に触れることで、多くの人々が感動と喜びを得ています。また、葛飾区の職人たちとの交流や共同イベントを通じて、伝統工芸の魅力を広める努力も惜しまない姿勢が皆に愛されています。

・経歴:昭和29年、新潟県生まれ。中学卒業後、佐久間べっ甲に入社。平成16年、独立。
・工房:山川べっこう
・認定・役職:葛飾区伝統工芸士

ミニワークショップで「型彫り」を体験!

ミニワークショップでは、和紙を加工した紙(型地紙)に彫刻刀で、きものの文様や図柄を切り出す体験をしていただけます。
※彫刻刀を使います。小学生のお子さんがご参加される場合は、保護者の方がそばで見守っていただけますようお願いいたします。

お申し込みは「Peatix」ページへ