シモキタFABコーサク室を運営する一般社団法人CO-SAKU谷が、一般社団法人ロボットスポーツ協会と事業提携。ロボットスポーツの推進を目指し、世田谷で新しいロボコンプロジェクトを立ち上げ

下北沢でメイカースペース「シモキタFABコーサク室」を運営する一般社団法人CO-SAKU谷は、「ロボットスポーツ」の推進・振興をめざす一般社団法人ロボットスポーツ協会(東京都足立区/代表理事・標 祥太郎)とパートナーシップを結びましたのでお知らせいたします。2024年3月には、世田谷地域で新たなロボコンプロジェクト「世田谷CO-SAKUロボコン」を立ち上げます。ロボット競技をスポーツやエンターテインメントのように皆が楽しむ機会を協力して創り、拡げてまいります。

ロボットスポーツとは

ロボットスポーツとは、ロボット技術を活用して競い合うスポーツ競技全般を指す新たなコンセプトです。このコンセプトを世界に先駆け発信したのは、一般社団法人ロボットスポーツ協会です。同協会はロボット競技を心から愛する人々によって、2023年12月に設立されました。

同協会の設立趣旨には、ロボット競技大会を一般の人々にも開放、参加や観戦の機会を提供し、エンターテインメントとして楽しむものにしたいという思いを背景に、ロボットスポーツの普及と振興を通じて、 誰もが競技を楽しみ、自由に未来の夢を育むことができる世界の実現を目指す、と明確に記されています。

一般社団法人CO-SAKU谷はこの設立趣旨に賛同し、同協会とパートナーシップを組み、ロボットスポーツをより多くの人が楽しむ機会を、世田谷地域にて推進してまいります。

会社概要

一般社団法人ロボットスポーツ協会

所在地:東京都足立区千住旭町38-1-423
代表者:代表理事 標 祥太郎
設立:2023年12月 
URL:https://robotic-sports.org/

平均年齢22歳、ロボコンやロボット競技を愛し、多様なロボット競技経験を持つ若き集団。ロボット技術を用いたスポーツ「ロボットスポーツ」という新たなコンセプトを世界に先駆けて提案し、その魅力を発信します。ロボットスポーツを通して、全ての人々が繋がる平和な社会と新たな時代を築くことを目指します。

▲ロボットスポーツ協会は、東京都足立区北千住駅前にある東京電機大学の創業支援施設に拠点を構える


▲同協会には、数々のロボット競技に出場経験があるメンバーが揃う

一般社団法人CO-SAKU谷

所在地:世田谷区北沢2-3-3 第二友和ビル2F (シモキタFABコーサク室)
代表者:代表理事 高橋明子
設立:2020年2月
URL:https://co-saku-dani.com

「世田谷VIVITA ROBOCONチャレンジプロジェクト(2019年世田谷区で開催/現・代表理事の高橋明子が主催)」に参加した子供たちと保護者を中心に設立。2021年、ロボコンを続けたいという動機でシモキタFABコーサク室を下北沢にオープン。以来、ロボコンプロジェクトのみならず、デジタルファブリケーション、電子工作、手芸、木工、陶芸、アートなど、まざまなものづくりの機会を提供しています。

▲CO-SAKU谷は、子供から大人まで、世代を超えて共に楽しむロボコンプロジェクトを主催してきた


▲自然光が入る明るいワークスペース(左)とFAB機材や工具があるFABスペース(右)。ロボットだけでなく、木工、手芸、洋裁、アート、陶芸など、様々なものづくりニーズに対応している

背景

2019年の初開催以来、シモキタFABコーサク室では、ほぼ毎年、ロボコンプロジェクトを運営してきました。プロジェクト期間は長い時には半年にも渡り、ロボット製作、ロボコン大会の開催・参加をしてきました。参加対象は、小学生から大人まで。初めての人も、技術や経験のある大学生や大人も皆が取り組めるよう、製作プロセスの自由度と適度な難易度があります。大会でいい成績を出したい、勝ちたい、というだけでなく、各々にとって「かっこいいロボット」「すごい技ができるロボット」など、自分で設定したゴールに向かって進みます。ロボコンステージをスポンサー企業の皆さまと共に企画し、その社員の方々が手を動かして作ったり。ロボコン大会では、パートナー企業によるライブ配信や実況があり、観客の皆さんも大盛り上がりして応援してくれました。ロボットを作る、大会に出るということだけでなく、多様な関わり方があり夢中になるものも人それぞれ、そんなロボコンプロジェクトを運営してきました。

ロボット競技にはとても多くの魅力があります。テクノロジーやエンジニアリング、デザインなどの領域に加え、ライフスキル、社会性をも含む豊かな経験と成長の機会を、競技者のみならず、関わる人たち皆に提供します。競技人口を増やし多様な参加・参画機会を創出することで、スポーツ競技やエンタメコンテンツ、産業となる大きな可能性も秘めていると言っても過言ではありません。

ロボット製作コンテンツやロボットコンテストには、さまざまなものがあります。その大半は教育や人材育成の目的で開催され、参加はアマチュアや学生に限られています。企業等の参画機会にも制約があり、産業応用も限定的というのが現状です。
規模は小さいながら私たちもまた、ロボコンプロジェクトの運営において、資金、人材、競技コンテンツ、ツールの制約など多くの課題を抱え、継続や発展のあり方について、考え続けてきました。

もっと気軽に、誰もが、デジタルファブリケーションや新しい技術に触れながらロボット製作をできたり。野球や音楽ライブを楽しむようにロボコン観戦の機会が広がったなら、ファンが生まれ、子供たちが憧れる競技者が出てきたり。メジャーなスポーツやエンタメのような存在になったなら、現在のロボット競技の主目的である教育や人材育成の幅ももっともっと拡がるかもしれません。地域の製造業をはじめとする実業者の皆さまが参画したなら、先輩世代が培ってきた技術やプロダクトへの関心を高め、世代や領域を超えた人材交流や新規事業のタネを見つける機会にもつながるかもしれません。地域課題をテーマにしたロボコンなら、自分たちのまちへの新しい関心の持ち方につながり、課題解決のヒントが生まれるかもしれません。

私たちに豊かな経験機会を与えてくれたロボコンプロジェクトを、シモキタFABコーサク室という小さな世界から、世田谷のまちへ、他の地域へ、そして世界中へと拡げ、ロボットスポーツ協会の皆さまと共に、新たな機会を拓くことに挑戦してまいります。

今後の活動予定など

・世田谷CO-SAKUロボコンプロジェクト始動!
3月後半の春休み期間には、ロボット製作のワークショップを開催したいと考えています。
・ロボスポフェスタ参加
3月30日(土)、31日(日)に北千住で開催される「ロボスポフェスタ」に参加します。いろんなロボット競技が集うイベントで、なかなか見ることのできないロボや操縦体験もありそうです。
・ロボスポギャザリング開催
ロボットスポーツ協会では、定期的に、ロボットスポーツについて語り合う交流会「ロボスポギャザリング」を開催しています。2月に初開催され、コーサク室も参加しました。4月には、シモキタFABコーサク室での開催も予定しています。

▲2月24日に初開催されたロボットスポーツについて語り合う交流イベント「第一回ロボスポギャザリング」。ロボット競技の経験者に加え、多様な領域に専門性や得意技を持つ方々が参加し、3時間以上にわたり有意義なディスカッションが行われた

ご支援、共に推進くださる方、参加したい方、大募集!

本プロジェクトに賛同し、本活動をご支援、共に推進くださる法人、団体、個人を募集しています。関心をお持ちくださる方は、専用フォームよりご連絡ください。

●プロジェクトへの関わり方の例
・ロボット製作やロボコン大会の参加者として
・プロジェクトの支援者として
・プロジェクト運営の推進者として
・プロジェクト運営のサポーターとして
・自分の地域や団体等で開催してみたい
・なんでもいいから関わって一緒にやってみたい

まずは、詳細を聞かせてー、というのも大歓迎です。これから皆でつくっていくプロジェクトです。ロボット好き、ロボコン好き、ものづくり好き、子供と一緒にやりたい、大人でも初めてロボット製作をできる機会を探している、などなど。皆様の興味関心をきっかけに、私たちと一緒にロボットスポーツを育てていきましょう!