<機材紹介>レーザーカッター

シモキタFABコーサク室の看板機材といえば、「レーザーカッター」。コーサク室には2台のレーザーカッターがあり、各々の強みを活かして、加工素材などにより使い分けをしています。本記事では、コーサク室のレーザーカッターについて、特徴や使い方の概要をご紹介します。「使ったことがない」「使ってみたい」という皆さま、「利用経験はあるけれどコーサク室では初めて」という方にも、ご利用前に、参考にしていただければ嬉しいです。

レーザーカッターとは

レーザーカッターとは、パソコンで作成したデジタルデータを元に、レーザーの熱で、木材、アクリル板、皮革、生地など、さまざまな素材をカットしたり彫刻したりできるデジタルファブリケーション機材です。「専門家や製造業の企業が使うもの」という印象をお持ちになるかもしれませんが、今や個人でも手が届く価格の機種も多く発売されており、誰もが使おうと思えば使える身近な機材となってきました。コーサク室では、ロボット製作をする小学生からお仕事で使う大人まで、さまざまな方がレーザーカッターでの加工を楽しんでいます。

コーサク室のレーザーカッター

シモキタFABコーサク室のレーザーカッターは、「Etcher Laser」と「Etcher Laser PRO」の2種類あります。どちらも日本のメーカー「Smart DIYs」さんの製品です。

どちらの機種も、得意・不得意があります。特徴をつかんで、上手に使い分けてください。

素材位置を確認しながら位置調整ができるカメラ機能

この2機種の強みは、カメラでの位置合わせができること。フタの内側にカメラが搭載されており、ソフトウェア上に装置内の写真を取り込み、素材の位置を確認しながらデータの位置調整ができます(多少の誤差はあります)。メーカーサイトには、カメラ機能紹介の動画があります。参考にされてください。

レーザーカッターによる加工の工程

加工工程は、主に(1)素材選び(2)データ製作(3)機材で加工 の3つです。

(1)素材選び
アクリル、木材、MDF、皮革、布、紙など、様々な種類の素材の加工ができますが、機種により加工できない素材もあります。あらかじめ、メーカーサイトの「加工可能な素材」のご案内ページでご確認いただくとスムーズです。なお、食品など、メーカーサイトで加工可能とされていても、コーサク室ではお断りしている素材もございます。詳しくは、利用時にお問合せください。

(2)データ作成
Adobe Illustratorなど、各種描画/設計ソフトを使い加工データを製作します。作成したデータをレーザーカッターで加工するための取り込みには、メーカーが無償で提供しているSmartDIYs Creatorを使います。このソフトウェアは、データの取り込みから実際の加工まで行うことができ、画像ファイル形式のjpgやpng、またsvgやdxfといったベクター形式(カット加工に必要)に対応しています。

※加工用データ製作は、お客様ご自身でお願いします。コーサク室では、データ製作・修正は対応しておりません。あらかじめご了承ください。

(3)機材で加工
ソフトウェア上で加工の適切な設定値を入力して加工します。
レーザーカッター は、レーザーの先の動く速さ(Speed)と光の量(Power)で加工します。早く動くと光の量が減ります。Speedを早くする場合はPowerを上げて調整します。このSpeedとPowerの設定値は、素材や仕上がりイメージによって異なります。同じ素材であっても、決まった値でうまくいく、とは限りません。設定値を色々と試して、自分好みの加工を見つけてください。そのためにも、素材は多めにご用意されることをお勧めします。

●データ製作ができなくてもレーザーカッター体験できる!
シモキタFABコーサク室では、Echer Laser PROのカメラ機能を使って、手描きのイラストをスキャニング、レーザーカッターで刻印加工してオリジナルキーホルダーを作る体験ワークショップを随時開催しています。お子さんから大人まで気軽に体験いただけます。最新の開催情報は、シモキタFABコーサク室のPeatixページをフォローいただくと便利です。

レーザーカッターを利用するには

シモキタFABコーサク室で初めてレーザーカッターを利用される方は、初回講習を受講いただきます(有料・予約制)。主に、Etcher Laser PROの扱い方とコーサク室でのご利用ルールについてご案内いたします。機材利用経験がある方も、当施設ルールのご案内も兼ねて、受講をお願いしています。
「Etcher Laser」と「Etcher Laser PRO」は、機材の扱いに慣れていない方でも、扱いやすいと思います。けれど、レーザーカッターはあくまでも精密機械です。無理な使い方をすると、すぐに、レンズが痛んだり、動かなくなってしまいます。機材は、ものづくりの大事なパートナー。正しい扱い方やメンテナンスを覚え、大事に使いながら、シモキタFABコーサク室でのコーサクを楽しんでいただけますようお願いいたします。

会員でない方は、ドロップインでレーザーカッターのご利用が可能です。会員の方は、機材が空いていれば、いつでもご利用可能です。詳しくは、「機材予約・使い方」のページをご覧ください。初回講習のご予約はこちらから。

レーザーカッター作品集

▲(左上から時計回りに)ケント紙での加工/透明アクリルへの加工/木材への加工/乳白アクリルへの加工


▲(上から時計回り)カラーアクリルとMDFのパズル/コルクへの刻印/透明アクリルへ刻印しメダルに


▲(左上から時計回り)木材への刻印加工/特殊用紙への加工/MDFで子どものおもちゃ製作


▲(左上から時計回りに)皮素材への加工/ミラーアクリルとMDFを加工しオリジナルミラーに/MDFによるドアプレート/白樺丸太に刻印加工


▲上二点はヒノキを加工した樹木ネームプレート/下はコーサク室内に飾っているサンクスプレート。木材の種別によって、加工設定値は変わります。